「インクルーシブ教育システム構築モデル地域事業(スクールクラスター)」に係る研修会の報告

本年度の文部科学省受託事業「インクルーシブ教育システム構築モデル地域事業(スクールクラスター)」の一環として、6月13日に附属視覚特別支援学校において、「ブラインドサッカーを体験しよう」と題しての第2回目の研修会を実施しました。電通の澤田智洋氏、日本ブラインドサッカー協会の井口健司氏、日本代表強化指定選手の寺西一選手、そして附属視覚特別支援学校の教諭を講師にして、約30名がグランドで汗を流しながら、ゲームやブラインドサッカーに親しみました。

準備体操後に、各チームに分かれて、アイマスクをつけてボール渡しのゲーム、そしてボールを蹴ってのゲームを行いました。「どうしたら、相手の人がボールを取りやすいか」、「速くボールを渡すには、どんな声かけがよいか」など様々に工夫を凝らし、大きな声でコミュニケーションをとり、ボールを蹴っていました。参加された方からは、「楽しかった。目を閉じただけで知らない世界が広がっていく、経験したことのない時間でした。」、「目を閉じると、危機的な状況に陥り、声をかけあったり、手を取り合わないと動けないことが実感できた。」、「アイマスクをして、動いたり、人とコミュニケーションをとることが、初めてだったので、子どものことを考えると、その難しさに衝撃を受け有意義な体験でした。」、「兄弟も一緒に体験できたことが、とてもよかったです。」などの感想が出され、参加された皆さんの晴れやかな笑顔がとても印象的でした。

また、7月11日(土)には、小学部2年生になる児童の保護者である田中麻友氏を講師に、「先輩のお母さんの話」と題した第3回目の研修会を実施しました。視覚に障害のある乳幼児の保育や療育に関わる方々、保護者の方々など約40名が参加し、講師の「乳幼児期に大切にしてきたこと」などの話しに熱心に耳を傾けました。たとえば、牛乳を飲む時に、コップに入れた牛乳を手渡すのではなく、子どもが自分で冷蔵庫を開けて牛乳パックを取り出し、コップに注いで飲む、飲んだ後にはコップと牛乳パックを片付けるという一連のことを自分でさせる中で、子どもが冷蔵庫の中に入っているものを調べたり、行動範囲が拡がっていったりという様子がみられたという具体的な取組には、大きく頷く姿があちこちに見られました。参加者からは、「今日からでもやれるヒントがたくさん聴けてとても良かった。」、「子どもがやりたいと思う気持ちを摘み取ってしまっているような気がして反省しました。待つことが大切であることがわかりました。」、「視覚障害のあるお子さんの子育てについて話を伺える場がなかったので、とても参考になりました。」など、多くの感想が出され、大変好評な研修会となりました。

ブラインドサッカーの様子

ブラインドサッカーの様子

ブラインドサッカーの様子

ブラインドサッカーの様子

先輩ママの話

先輩ママの話