世界初! 目線によるピアノ伴奏で児童生徒が合唱

1218日(木)、附属桐が丘特別支援学校(東京都板橋区)においてPTAコーラス部によるクリスマス・コンサートが開かれ、そのなかで目線でピアノを演奏するという世界初のシステム「Eye Play the Piano」が披露された。

Eye Play the Piano」は、肢体不自由のある児童生徒が通う同校の協力を得て、手足を使わずにピアノ演奏を可能にするため開発されたシステムである。株式会社FOVE(フォーブ)が開発した視線追跡機能搭載のゴーグル型ディスプレイをつけ、画面の音パネル(単音または和音)に目線を合わせてまばたきすることでピアノを鳴らすことができ、頭を下に傾けることでペダルも操作できる。システム開発は本年7月に始まり、約5か月の試行錯誤を経て、この日の発表となった。

当日、同システムでピアノ演奏を披露した高等部2年沼尻光太さんは、試作段階から本プロジェクトに積極的に関わり、音パネルやまばたきの採用に貢献。操作性の微調整をくり返しながら、リズムよくまばたきする練習にも励み、コンサートでは「もろ人こぞりて」「きよしこの夜」の伴奏を見事にやり遂げた。

この日は、同校の児童生徒の様子を視察するためケネディ駐日米国大使も来校。コンサートの様子をご覧になり、児童生徒の歌声や沼尻さんの演奏に拍手を送られた。終了後には、児童生徒に賞賛の言葉とサイン入りの詩集をプレゼントされ、同校を後にされた。

 今回発表された「Eye Play the Piano」は、現在、日本全国の肢体不自由特別支援学校にシステムを提供すべく、プロジェクトチームによって寄付を募る活動が行われている。

クリスマスコンサートの様子

クリスマスコンサートの様子

目線でピアノを演奏する沼尻光太さん

目線でピアノを演奏する沼尻光太さん

拍手を送るケネディ大使(前列中央)

拍手を送るケネディ大使(前列中央)