教育長のひとこと NO.9

  「科学の芽」賞

2013年12月21日(土)、筑波大学で第8回「科学の芽」賞の表彰式・発表会が開かれました。「科学の芽」賞は、2006年朝永振一郎博士の生誕100年を記念して始められた事業です。朝永振一郎博士の功績をたたえ、それを後続の若い世代に伝えていくために、小・中・高校生を対象に自然や科学への関心と芽を育てることを目的としたコンクールを行い、「科学の芽」賞を授与しています。毎日新聞社等から後援をいただいています。

「科学の芽」賞の名前に用いた「科学の芽」という言葉は、1974年11月6日に国立京都国際会館において、湯川秀樹・朝永振一郎・江崎玲於奈の3人の博士による座談会が開催された際に、「子どもたちに向けた言葉を」とのリクエストに応えて、朝永博士が色紙(京都市青少年科学センター所蔵)に書かれた言葉から引用しています。

 

ふしぎだと思うこと

これが科学の芽です

よく観察してたしかめ

そして考えること

これが科学の茎です

そうして最後になぞがとける

これが科学の花です

(朝永振一郎)

 

今年度も、国内の学校150校および海外の学校10校から、合計2050件の応募がありました。応募されたみなさん、ありがとうございました。審査にあたっては、岩崎洋一前筑波大学学長を名誉審査委員長として、審査委員として科学教育の専門家(大学教員、附属学校教員、学外審査委員)が入り、大学院生が若い科学者のセンスで審査協力者として参加してくれました。その結果、小学生部門8件、中学生部門9件、高校生部門3件、計20件が「科学の芽」賞を獲得しました。また「科学の芽」奨励賞、「科学の芽」努力賞、そして「科学の芽」学校奨励賞も授与されました。

今年度の受賞作品も、レベルの高いものが多かったと言えます。また「せん入・くもの巣城」(小学生部門)や「アリのフェロモンについて」(中学生部門)など、身近な自然現象の不思議を発見したものから、「効率よく風を送るうちわ」(高校生部門)のように地球のエネルギー問題の解決に結びつくものまで、受賞した作品は、どれも個性的で、将来性のある科学の芽を感じました。これまで筑波大学出版会より『もっと知りたい!「科学の芽」の世界』を2008年と2010年、2012年に出版し、受賞作品と審査員のコメントを紹介しております。第7回・8回の作品は、2014年の本で紹介する予定です。

子どもたちの「科学の芽」・・・「ふしぎと思う素直な疑問・発見」・・・を大切に育てていきたいと思います。