筑波大学「山海嘉之教授、中高生と大いに語る」

 去る1月11日、筑波大学開学40+101周年記念事業の一環として、ロボットスーツHALの研究で世界的に注目されている山海嘉之教授の講演及び同大学附属学校の中高生との討論会が開催された。

 

 ロボットスーツHALは、体に装着することによって身体機能を改善・補助・拡張することができる世界初のサイボーグ型ロボットである。その仕組みは、人が筋肉を動かそうとしたときに皮膚表面に生じる微弱な運動意思を反映した生体電位信号をセンサで読み取り、その信号を基にパワーユニットを制御して装着者の筋肉の動きと一体的に関節を動かすもので、これによって動作支援が可能になる。国内では、ロボットスーツHAL福祉用として、欧州では、脳・神経・筋系の機能改善治療を行う世界初の革新的ロボット治療機器としてプラットフォーム化され、更に、生活支援、重作業支援、災害レスキュー支援などの様々な分野で活用が期待されている。

 

 山海教授は、子どもの頃の夢や生活、研究者としての出発と発展、ロボットスーツHALの研究の様子や未来について話された。また、ロボットスーツHALを研究開発する上で、情報、機械、医療、福祉、倫理など様々な分野が融合複合したことを述べ、「学生時代には、理系、文系などにとらわれず、自分の興味があることを軸にして、幅広く勉強することが大切」ということを生徒たちにやさしく語りかけた。特別支援学校を含む附属8校から参加した約200名の中高生たちは、身を乗り出して興味深く話を聞いていた。

 

 その後、質疑応答・討論があり、生徒たちからは、「今後、ロボットスーツHALに加えたい機能は何ですか?」、「人だけではなく、動物を対象としたロボットスーツの応用も考えていますか?」、「HALのデザインを変更する予定はありますか?」等々予定時間を超える積極的な質問が数多く出され、山海教授は、生徒たちから出た質問について、最先端の研究も含めて分かりやすく答え、最後に、「人や社会に役立つことの重要性」そして「未来をつくるのはあなたたちですよ」というメッセージを伝えた。

 今回の記念事業は、生徒たちにとって「発想するこころ」「科学と福祉」「人間と地球の未来」について考える貴重な機会となり、大盛況の内に終了した。 

(生徒の感想)

「研究者としても超一流だけど、人柄にすごく惹かれる」、

「今度、大学の研究室にいって、HALを実際に見てみたいし、装着もしてみたい」、

「こんないい機会だから、他の生徒にも出席してもらいたい。僕たちだけで聴くのはもったいない」、

「未来開拓を皆さんに託しますって、言われたけど、そこに自分も入っているってすごいことだよね」

 

" Prof. Sankai University of Tsukuba /  CYBERDYNE Inc. "

“Prof. Sankai University of Tsukuba / CYBERDYNE Inc.”

講演の様子

講演の様子

討論会の様子

討論会の様子