筑波大学附属久里浜特別支援学校の教諭が達敏学校(中国寧波市)を訪問

去る平成26111日(土)~4日(火)、筑波大学附属久里浜特別支援学校(以下、本校)の教諭3名が中国浙江省寧波市にある達敏学校(以下、同校)を訪問した。

同校とは、平成238月に本校と姉妹校の締結をしている。今回の訪問の目的は、同校の授業研究会への参加と、今年9月に同校が幼稚部を設置したことに伴い、知的障害と自閉症のある幼児を教育している本校の、幼稚部における指導実践と、家族支援についての情報提供、情報交換を行うことであった。

2日(日)9:00に同校に到着すると、校長をはじめ、教職員と全校生徒がグラウンドで、歓迎セレモニーを行ってくださった。記念撮影の後、講堂にて、本校の下山直人校長が本校の学校紹介を行った。続けて、加藤敦教諭(幼稚部主事)が「知的障害を伴う自閉症児の幼児期の指導」について、本校の幼稚部の概要や自閉症児の幼児期の指導におけるポイント、重要性について事例を交えながら紹介した。また、飯島杏那教諭(幼稚部)から、本校幼稚部の朝の会や音楽遊びなどの集団活動や、個別の課題学習授業のVTRを交えて、授業の紹介や解説を行った。

その後、参加されていた達敏学校の教員や、達敏学校と姉妹校提携を結んでいる中国の他の特別支援学校の教員との質疑応答や情報交換を行った。その中で、自閉症児の様々な行動に対する理解と対応についての質問や、保護者との連携の仕方など、教員が現場で直面している課題について、様々な意見交換が活発に行われた。

情報交換の後、今年度新設されたばかりの大変充実した同校の新校舎を見学した。

 3日(月)は、終日同校の授業を見学した。午前中は、小学部3年生(数学)、小学部5年生(国語)、中学部2年生(保健)を見学した。昼食はランチルームで同校の給食を頂き、午後は幼稚部の「言葉」の授業を見学した。

 授業を見学した後、幼稚部の教員と保護者の方との懇談を行った。保護者の方は、自閉症の我が子の育ちに関しての質問や、将来に関する不安などの様々な思いを率直に話してくださった。保護者の方の質問に対して、本校の幼児の成長や、保護者の取組を例に挙げながらお話しをすると、「国や文化は違えども、いろいろな話を聞くことができて大変励まされた、自分も子どもと一緒にできることからやってみようと思う」と、笑顔で握手をしてくださり、訪問した我々にとっても、保護者の方と直接お話をする大変貴重な機会となった。 

 懇談後は、講堂にて教員や保護者へ「幼稚部における家族支援の実際」について、加藤・飯島の両教諭から、本校で行っている家族支援の概要や実践事例を紹介した。

 

今回の訪問で、今まさに発展している中国という国の勢いを感じるとともに、日々、障害のある子どもたちと向き合う教員の熱い思いを感じることができた。国や文化は違っても、目の前にいる子どもたちとその家族のためにできることは何かを日々追求し、今後も両校で情報交換をしながら、日中両国の自閉症教育の実践とその専門性を高めていければと感じた有意義な訪問となった。

グランドでの歓迎セレモニーの様子

グランドでの歓迎セレモニーの様子

授業の様子

授業の様子

講義の様子

講義の様子

記念撮影の様子

記念撮影の様子

 

 

 

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