筑波大学附属聴覚特別支援学校教員が岩手県の大槌町立大槌小学校で「ふるさと科」の授業を担当

筑波大学附属聴覚特別支援学校の橋本時浩主幹教諭が、岩手県大槌町の大槌小学校(菊池啓子校長、児童405人)を訪問し、9月2日(火)から4日(木)まで、同小の子どもたちに絵画指導を行った。大槌町では独自に「ふるさと科」の授業を設定しており、3年生60人が、町に関係する事柄を題材にちぎり絵制作に取り組んだ。

クレヨンと絵の具で着色した和紙を使っての制作だが、1クラスの児童数と同じ30に分割された画面をつなげると、「ひょっこりひょうたん島」のモデルとされる「蓬莱島(ほうらいじま)」や、「南部鼻曲がり鮭」として名高い特産のサケが浮かび上がり、会場となった体育館は子どもたちの歓声で沸き返った。

授業は、被災地支援活動に取り組む「ブック・エンド・ドリーム・プロジュクト」が岩手県の助成を受けて実現し、岩手県大船渡市の出身である橋本主幹教諭も指導に当たる4人の画家の一人に選ばれ派遣要請を受けた。完成した作品は、大槌町民文化祭や盛岡市などで展示する予定である。

大槌町は東日本大震災で特に大きな被害を受けた町で、4つあった小学校は統合され、未だにプレハブの仮校舎での学校生活をしいられている。十数台のスクールバスがフル稼働し、児童は町内の各地域から通学してくる。橋本主幹教諭は、疲れを見せずに元気な様子で授業に参加している児童達の姿をみて支援の継続を改めて感じたと話していた。また、菊池校長先生をはじめとする先生方が常に笑顔を絶やさないでいることが、傷ついた子どもたちの心の支えになっているようだとも述べていた。

震災後3年半を経過して、被災地関連の報道は少なくなっている。しかし、校舎建設のめどが立たないなど、本来のスタート地点に立つことができないでいる学校があることも忘れてはならない。附属聴覚特別支援学校は、被災地の学校に対して、今後も支援を積極的に進めていくとのことである。

聴覚2609①

聴覚2609②聴覚2609③

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