附属視覚特別支援学校で出前授業および特別授業を実施

附属視覚特別支援学校において、11月27日(火)、日本バードカービング協会会長の内山春雄氏が小学部6年生の6名を対象に「タッチカービング」による出前授業を行った。

タッチカービングとは、生物学的に正確かつ精密に彫られ、姿や形を指先で触って確認し、記憶していく道具として作られた鳥の彫刻のことである。視覚に障害のある子どもたち、特に全盲は物に触って形を認識していくが、鳴き声で野鳥の世界を楽しむことはあっても、鳥を実際に触ったことがない子どもたちにとっては、貴重な経験となった。身近であって大きさが異なるメジロ、スズメ、ハクセキレイ、キジバト、ハシボソガラスを触察し、鳴き声や解説を聞き、それぞれの特徴をつかんでいった。また、保護活動のために使われたアホウドリのデコイ(模型)を触り、「アホウドリってこんなに大きいんだ」、「足に水かきがある!」と驚きの声が挙がっていた。教室での授業の後は、外に出て、実際の野鳥の声を聞きながら、内山氏の説明に耳を傾けていた。当出前授業の様子は、後日、テレビ放映された。

また、11月29日には、中学部および高等部生を対象に、国立大学法人京都大学総合博物館の大野照文教授を招いて、「古生物の探究―古生物の形態から生態を読み取ろう」と題した特別授業を行った。当授業は、独立法人科学技術振興機構の支援の下、サイエンス・パートナーシップ・プログラム(SPP)として企画したものである。

京都大学総合博物館所蔵の様々な古生物(三葉虫)の化石標本を触察・観察し、それらの形態の特徴から、生物の多様性と歴史的変遷を考察することを目的とした。実際の三葉虫の化石の触察・観察と大野教授の説明に古生物の世界に引き込まれていった生徒たちは、球状の防御姿勢のままの三葉虫の化石や40㎝もある三葉虫の化石に驚くと共に、身を乗り出して授業を受けていた。

出前授業「バードカービング」1

出前授業「バードカービング」2

SPPによる特別授業1

SPPによる特別授業2

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