【プロジェクト研究4】 国際的資質を育てる

このプロジェクト研究は、本年(平成22年度)より始まったものです。現在のところ附属学校36名の先生方が登録されております。

附属学校の3つの将来構想(先導的教育拠点・教師教育拠点・国際教育拠点)の1つに「国際教育拠点」があり、現在、各附属学校の中で独自の実践が積み重ねられているところでもあります。

そのため、このプロジェクト研究とは別に、附属学校教育局の将来構想実現に向けて「国際教育推進委員会」も始まっております。そこでは、過去3年間にわたる国際教育の実践等が報告され、さらなる発展を期待して、これからは今まで以上に附属学校全体として何が可能なのかを少しずつ探っていきながらの実践ができればという考えで進められようとしています。

このプロジェクトは、「国際教育」の基本的な考え方を創造し、また、前述の将来構想がよりよいものになるために、その「指針となる方向」を見出していけることを期待しての研究プロジェクトとなっております。

そのため、「児童生徒及び教員の国際的資質の意義」「国際的資質を持つための活動内容」等を明確にしたいと考えます。

例えば、「国際理解」ということもその一つであると考えます。日本の社会・文化、歴史だけを知ることだけではなく、広く異文化社会を知ることによって、そのことの理解と自国文化のよさの確認もできることとなります。

また、「国際協力」という面から、一体自分には何ができるのかを広い立場で考えることになることと考えます。他国のために日本から発信できることを考えると同時に、それはとりもなおさず他人のためにできる自らの力を考えることとなります。

さらに、国際社会を理解し、国際社会への協力を考え、実践することになれば、それは広い社会での自己の力の充実を感じる場ともなります。これは「自己実現」そのものではないかと思います。

本研究は、このような背景を踏まえ、児童生徒の国際的資質について、その意義や内容を吟味するとともに、実際の意識等についての調査研究を進め、今後の附属学校の国際教育拠点構想の実践へ寄与することを目的とするものであります。

具体的な研究計画としましては、次のように考えております。

  • (1年目)これまでの国際教育拠点活動の経験を踏まえ、「国際的資質とは何か」について検討すること。具体的には、教員及び生徒の体験、感想等を分析すること。
  • (2年目)海外での活動体験の事前・事後の意識調査によって、活動の及ぼす影響等について調べること。

この計画の実現のために、昨年度は小論集「国際的資質とは何か」を作成しました。

これは研究員がそれぞれ自由にテーマに対する考えを書いたものです。

そして、今年度は、児童生徒に対する意識調査を企画しております。これらのまとめは年度末に「報告書」としてまとめたいと考えております。

文責:坪田 耕三