「特別支援教育の展開」セミナーを開催(特別支援教育研究センター)
筑波大学の特別支援教育研究センター(文京区大塚)は、去る3月23日に「さまざまな障害種別特別支援学校の学校間連携」をテーマにセミナーを開催した。
同センターは、特別支援教育における国内外の諸課題に関わる研究に取り組み、その成果を広く普及、発信するために平成16年4月に東京キャンパスに設置された。筑波大学が擁する我が国最大の障害科学に関する研究組織と、視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・自閉症の5つの附属特別支援学校における研究と実践の豊富な資源を基盤として、今後の特別支援教育の発展に資するために活動している施設である。
今回のセミナーは、筑波大学附属特別支援学校間の連携研究の報告を、連携校の教員がそれぞれ発表し、全国から集まった会場の参加者とともに総合討論するという形で進められた。それぞれの報告の内容は、障害種別の支援学校を近郊に設置する筑波大学附属学校ならではの事例であり、約100名の参加者と発表者との間では、超早期教育や交流・連携などの先導的事例に関して、活発な意見交換が行われた。
報告された3つのテーマは以下のとおり。
①「小中学校の特別支援教室に求められる役割と機能について」
②「視覚認知機能に課題を抱える肢体不自由児の算数・数学科の学習指導法の研究」
③「運動発達に課題のある知的障害幼児の就学支援と移行支援の在り方について」