キルギス共和国から研修生を受入-筑波大学理療科教員養成施設-
「理療科教員養成施設の技術研修をチャンスと思い、キルギス共和国の医療発展に貢献したいです。」
10月14日から約2週間、理療科教員養成施設で技術研修を受講しているサディロワ・ジュルディスさんが笑顔で挨拶しました。ジュルディスさんは、キルギス共和国出身。キルギス共和国の医療に長年従事し、日本での留学経験を活かし、在キルギス共和国日本大使館の顧問医師の実績があります。
研修初日は緊張気味だったジュルディスさんでしたが、次第に周囲に溶け込み、積極的に実習や講義を受講しています。
「母国に帰ったら、理療科教員養成施設で勉強したあん摩・マッサージの技術をキルギスの視覚障害者に伝え、人材育成をしたい。」ジュルディスさんは、将来の夢を語ります。
発展途上で多くの医療費を治療に充てられないキルギス共和国では、高価な薬品や医療機材を要しない、あん摩・マッサージ・指圧による治療は、大変有効であるとのことです。
理療科教員養成施設長の宮本俊和教授は、「マッサージを視覚障害者の職業と考えているアジア諸国と連携し、教育に携わる指導者を育成していく。今後、理療科教員養成施設は、指導者育成の国際教育拠点となるだろう。」と話しています。