平成29年度筑波大学危機管理研修(附属学校教育局SD)を開催
平成29年8月30日(水)、東京キャンパス文京校舎において、平成29年度筑波大学危機管理研修(附属学校教育局SD)を開催しました。
学校を取り巻く社会環境が急激に変化している昨今、学校内においては複雑化・多様化した様々な課題が生じています。このような状況を鑑み、附属学校教育局では、平成22年度から附属学校教員を対象に本研修を実施しています。今年度においては、ネットを通じた子どもの性被害についての講演、及び教師と生徒との人間関係の中で、特に危機管理に焦点を当てた講演、の2つを実施しました。
講師には初めに、警察庁生活安全局少年課少年保護対策室長の松木 秀彰氏を迎え、「ネットを通じた子供の性被害について」をテーマに、①平成28年における被害児童数の推移などの統計、②コミュニティサイトにおける自画撮り送信の被害実態及び検挙事例、③家庭や学校における対応策など、実例を交えながら講演いただきました。引き続き、東京成徳大学大学院心理学研究科の石隈 利紀教授(前・附属学校教育局教育長)を迎え、「教師と生徒との人間関係~生徒を守り、自分を守り、学校を守るために~」と題して、①教師と生徒の関係、②ハラスメント、③欲求(wants)とニーズ(needs)、④教師と生徒の折り合いなどについて、心理学の観点に基づいた具体的で実践的なアドバイスをいただいたほか、本学在職時における事案の対処例もお話いただきました。2つの講演はどちらも実践的な内容であり、教職員の危機管理能力の向上に資する大変有意義な研修となりました。
当日は本学の附属学校11校(附属小学校、附属中学校、附属駒場中学校、附属高等学校、附属駒場高等学校、附属坂戸高等学校、附属視覚特別支援学校、附属聴覚特別支援学校、附属大塚特別支援学校、附属桐が丘特別支援学校、附属久里浜特別支援学校)及び附属学校教育局から48名の教職員の参加があったほか、連携協定を締結しているお茶の水女子大学からも2名の参加がありました。