支援スタッフ(ホテル・事務)
黒姫高原共同生活を受けて
この度は黒姫ライジングサンホテルをご利用頂き誠にありがとうございました。
当ホテルは長野県の北部に位置し、北信五岳に囲まれた雄大な自然の中に位置しています。標高は約800mとなっており、普段皆様が生活されている環境とは大きく異なります。
具体的に何が違うのか。黒姫にいらっしゃった皆様自身が全身で感じてくれたと思います。
大切なのは帰宅した後に皆様が住んでいる環境と何が違うのかを今一度考えることにあります。空気の匂いであったり、見上げた空の景色だったり、初めて見る植物だったりと。新たらしい発見はいつでも身近にたくさんあります。
そして共同生活を通して自然環境だけでなく、人との関わり方においても大きな発見があったのではないでしょうか。誰もが他人に対し、最初の一歩近づく事に不安を持っています。そんな時にどんな言葉がうれしかったでしょうか?どんな声掛けをしたら笑顔で返してくれたでしょうか?皆様はたくさん考えたと思います。その為か、帰るときには家族のような暖かい雰囲気に包まれていました。
黒姫共同生活はきっかけです。これからも積極的にたくさんの人とであい、たくさんの場所に行き、人生をより豊かなものにしていってください。
今年で2回目となった黒姫高原共同生活ですが、生徒さん達の企画運営に対する用意周到さには常に驚かされます。キャンドルサービスなどの各活動や会議の様子。手話を覚えてくる生徒さんや空き時間に友達とミニゲームをする姿を見て、事前の準備から全力で取り組んだことが明瞭に伝わってきました。
この様な素晴らしい企画を当ホテルで行っていただいた事を大変光栄に思います。
皆様が今回経験したことは一生の宝物になることでしょう。またいつか黒姫に遊びに来て、このすてきな日々をあらためて思い出しに来てください。黒姫の自然はいつまでも皆様のことをお待ちしております。
黒姫ライジングサンホテル 支配人
「黒姫高原共同生活」を終えて
私は今年初めて「黒姫高原共同生活」に支援スタッフとして参加した。普段は筑波大学の東京キャンパス事務部に勤務しているため、附属学校の児童生徒や先生方と話す機会は少なく、今回の共同生活では児童生徒や先生方と会うことができることをとても楽しみにしていた。
共同生活が始まって私は児童生徒たちがすぐに仲良くなっていったことに驚いた。さまざまな学年の児童生徒たちがいて初めて会う人が多い中、みんな緊張しているはずなのに、どんどん会話の輪が広がっていくのを見ることができた。児童生徒のお兄さんお姉さんが事前にどのようなことを企画したらみんながすぐに仲良くなれるか考えていたことも良かったのだと思うが、同時にその気持ちに素直に応えられる子どもたちの順応性の高さに感銘を受けた。
また児童生徒一人ひとりと向き合って教育を行う先生方にも驚かされた。一人ひとりのことをよくわかっていると同時にそれぞれにとってよい教育となるように接しているからこそ、一人ひとりに対する接し方が異なってくるのだと感じた。それは非常に大変なことであると同時に充実した教育なのだと思う。共同生活では多くの児童生徒が積極的に企画から参加していたが、みんなが一緒に楽しんで生活するためには当日の先生方のサポートも重要だと思う。
このように異なる学校の生徒が一丸となって共同生活を体験できるのは筑波大学附属学校群にしかできない試みであり、これからも附属学校群が共に協力して児童生徒同士が多様な交流を通して貴重な体験ができるように私も事務として支援していきたい。