『もっと知りたい!「科学の芽」の世界 PART3』を刊行

筑波大学は、「科学の芽」賞の受賞作品を収録した『もっと知りたい!「科学の芽」の世界 PART3』を刊行した。

「科学の芽」賞は、筑波大学の前身である東京教育大学の学長を務めるなど、筑波大学にゆかりのあるノーベル物理学賞受賞者の朝永振一郎博士の功績を称え、それを後続の若い世代に伝えていくとともに、小・中・高校生を対象に自然や科学への関心と芽を育てることを目的としたコンクールで、賞の名称は、朝永博士が科学について述べた次の言葉から誕生したものである。

「ふしぎだと想うこと これが科学の芽です よく観察してたしかめ そして考えること これが科学の茎です そうして最後になぞがとける これが科学の花です」

平成18年度の朝永振一郎生誕100年記念事業としてスタートした「科学の芽」賞は、今年で7回目を迎えるが、受賞作品に筑波大学教授及び同大学附属学校教諭のコメントを加えた本冊子は、これで3冊目の刊行となった。

収録されている主な受賞作品のタイトルは次のとおり。

第1章 「科学の芽」の発見 ~めざせ科学っ子~  (小学生の部)
○ぬけがらから分かるアブラゼミの生たい
○雨の日でもなぜ蝶はとべるの? ~蝶のはねのひみつ~
○エンゼルフィッシュの消える『しま』の秘密 ~消えたりあらわれたりする『しま』その意味とは!?
○まゆの色七変化 ~まゆの色とえさの関係~

第2章 「科学の芽」を育てる ~発明・発見は失敗から~  (中学生の部)
○ヘイケボタルの成虫を長期飼育することは可能か?
○バイオエタノールとエタノールロケット
○コーラの泡をあまり出さずにグラスにたくさん入れる方法は?
○人間の体温調整に関する研究

第3章 「科学の芽」をひらく ~未知への探検に乗り出そう~  (高校生の部)
○炭素による酸化銅の還元について
○2つの穴空気砲および非円形の空気砲の考察
○白いリンゴと黄色いサクランボ ~植物の特性を活かした新商品開発~
○花のチカラ ~被災地復興支援プロジェクト~

もっと知りたい!「科学の芽」の世界 PART3

もっと知りたい!「科学の芽」の世界 PART3

※第7回「科学の芽」賞の募集について
●募集内容
自然現象に接する中で「あれっ」「なぜ」と思うこと(=科学の芽)を、実験や観察をとおして考えたことをまとめる。
●応募資格
日本の学齢基準における小学3年生~高校3年生
●応募期間
2012年8月20日(月)~9月30日(日) 〔消印有効〕
●応募・問い合わせ先
筑波大学東京キャンパス事務部学校支援課
〒112-0012 東京都文京区大塚3‐29‐1 ℡03‐3942‐6806
HP : http://www.tsukuba.ac.jp/community/kagakunome/index.html
E-mail:kagakunome#@#un.tsukuba.ac.jp
(※「#@#」を「@」に置き換えてください。)