筑波大学附属視覚特別支援学校においてタイ視覚障害関係者が研修
筑波大学附属視覚特別支援学校において、「タイ視覚障害児の理数科基礎教育に関する教員の資質向上支援」事業の一環として、10月21日(月)~25日(金)まで本プロジェクトタイ側責任者、盲学校長、盲学校教諭、通常校において視覚障害児の教育に携わっている教諭、教材センター職員ら10名が研修を行った。
タイ視覚障害児の理数科基礎教育に関する教員の資質向上支援事業は、JICA「草の根技術協力事業(地域提案型)」として2011年度から3年計画で実施している。鳥山由子前筑波大学教授がプロジェクトリーダーをつとめ、当校の中学部・高等部理数担当教員が主要メンバーとして参加している。本事業では、タイの視覚障害児に対する理数教育の指導法の充実を目指しており、タイ側の関心は非常に高い。
本プロジェクトでは、3年間で5回の継続したワークショップを現地で開講し、リーダー研修として、受講者のうち合計15名が、日本での研修を行った。本年度は当プロジェクトの最終年度であり、JICAの支援による7名の研修生の他に、タイ教育省の支援により3名の研修生が加わり、合計10名の研修生が来日した。
同校においては、理数分野を中心とした授業見学、教材研究等を行った。各教科・分野の指導のポイントや配慮事項などについて、時間を惜しむことなく、研修を深めていた。「タイに帰国したら、さっそく、生徒たちと取り組んでみたい。」「実際に視覚障害の生徒たちが学んでいる様子を見ることができ、たくさんの学びがあった。」「今後も是非とも協力と連携を深めていきたい。」と笑顔で感想を述べ、同校での研修を終えた。当プロジェクトは終了となるが、同校は今後も継続した交流・支援を考えていくこととしている。