附属桐が丘特別支援学校(児童生徒・教員)

思い出がたくさんできた黒ひめ高原

ぼくはしょう害の無い人や、他のしょう害がある人とたくさん話せるようになるために参加しました。黒ひめ高原に行く前はどきどきしていたけれど、バスの中で名刺交かんをしたおかげで、後ろの席の高校生とすぐ仲良くなれました。
ぼくはしょう害が無ければよかった、足がもっと軽く動かせたらよかったと思っていました。ぼくは、最初しょう害のある無しでは、ほとんどちがうと思っていました。しょう害があって大変と思っていました。足が動きにくいって大変と思っていました。でも、しょう害のある無しではあまり変わらないということが分かりました。足の動かしやすさ(歩きやすさ)だけがちがった。足から上は同じで、書くこと、食べること、話すこと、野外炊飯をしたこと、森のたんけんをしたこと、黒ひめ童話館に行ったこと、アイスクリーム作りをしたこと、ドアプレートを作ったこと、キャンドルファイアーをしたこと、花火☆H28桐が丘添付写真(小6男1)を見たこと、ナウマンゾウ博物館に行ったこと、すべてできました。ちょう覚しょう害の人は耳が聞こえづらいだけで後はすべて同じです。今回は来てなかったけれど、ぼくの友達に視覚しょう害の子がいるけど、目が見えないだけで後はすべて同じです。
ぼくは手話を知らないから書いて伝えればいいと思います。
ぼくはたくさん友達ができて楽しく過ごせたので、みんなと別れるのが悲しくて泣いてしまいました。また皆さんに会いたいです。

筑波大学附属桐が丘特別支援学校小学部6年 男

たくさん学んだ黒姫高原共同生活

ぼくは、七月二十七日から二泊三日、黒姫高原共同生活に参加しました。参加は、今回が初めてでした。
まず一日目は、東京の茗荷谷からバスでSAで休憩をとりながら黒姫高原へ行きました。バスで移動している時から、黒姫の中で野外炊飯などを他の人と協力してやる楽しみもありながら、たくさんの友達を作りたかったのでどうやって話しかけたらよいかドキドキしていました。
☆H28桐が丘添付写真(小6男2)
野外炊飯ではカレーライスとシチューを作りました。野菜の切り方や火のつけ方、調理のやり方などを学びました。また、大人数で作ったことがなかったから、人数が多い中で友達と協力するにはどう動けばよいかや、あまり野菜とかを切ったりすることがなかったので、どうやったらかんたんに皮がむけるのかを同じ班の人に教わって学びました。
二日目のアドベンチャーでは森の散策をしました。植物にふれたり、味わったり、冷たい川に入ったりしました。植物が緑だけでなく赤や白などいろいろな色があって、黒姫の空気から自然パワーを感じ、そして学びました。
三日目になると友達がたくさんできました。はじめはどうやって話しかけたらよいか迷ってたけど、自分からどんどん話しかけて、どうやったら友達が作れるかわかってきて、だんだん自信が出てきて、友達を作るのが楽しくなってきました。マウナンゾウ博物館では、ナウマンゾウの化石をみるだけではなく、実際にさわったりもしました。ナウマンゾウが生きてた時の感じが伝わってきて、それを思い浮かべることができ、そこでもやっぱり学びました。
ホテルででるご飯もとてもおいしかったです。しかし、キャンプファイヤーと野外炊飯をする時に大雨が降ってきた事が残念でした。
いろいろハプニングもありながら、楽しい三日間になりました。友達と協力してやることが多かったので、協力してやることの大切さを学んだと思います。

筑波大学附属桐が丘特別支援学校小学部6年 男

楽しかった3日間

私は初めて黒姫高原共同生活に参加しました。参加しようと思った理由は、他の学校の人達と交流をたくさんして友達を作りたいと思ったからです。
☆H28桐が丘添付写真(中1女)
夏休みが始まって黒姫高原共同生活までの間、私はどんな人達と生活するのかな、どんな事をするんだろうと期待でいっぱいでした。
ついにやってきた初日はバスの中でバスレクや名刺交換などをして楽しみました。途中休憩で一緒の部屋の人達と昼ご飯を食べました。
私は人見知りな性格なのであまりお話できず終わってしまい、これで3日間楽しくすごせるのかなと不安になりましたが、ホテルの部屋に着いて私が荷物を出せず困っている所を見て同じ部屋の女の子が「大丈夫?手伝ってあげようか?」と声をかけてくれて、そこからどんどん心が開いていき女の子とたくさんしゃべれるようになりました。野外炊飯などたくさんの人達と交流する機会があり、私は緊張していてしゃべれなかったのですがお姉さん、お兄さんの方から積極的にしゃべりかけてくれて仲良くなりました。夜も女子トークをして楽しかったです。
キャンプファイヤーを行う予定でしたが雨でできなくなり、急きょキャンドルファイヤーを行いました。キャンプファイヤーを行えなかったのはとても残念でしたが、中学生のダンスなど盛り上がりました。サプライズでホテルの方が花火を打ち上げて下さり、とてもきれいで感動しました。
最終日には同じ部屋の人達と「もう終わっちゃうね。」と話し、さみしくなりました。
この黒姫高原共同生活に参加して私は新しい友達を作ることができ、改めて人と協力する大切さを学びました。また機会があれば行きたいです。

筑波大学附属桐が丘特別支援学校中学部1年 女

大きな挑戦

今回の、大勢いる環境の中で過ごす事は私にとって、大きな挑戦でした。私は以前まで、介助の際に周囲に迷惑をかける事の他、自身の人見知りを深く気にし、参加を断念していました。そこで、自分の後悔と性格を少し改善するという気持ちで黒姫に参加しました。
一日目には野外炊飯を、その際に発表された各班で行っていました。合間、雨に降られ、あまり参加が出来ないまま終了となり、他生徒の方々に任せてしまい、大変に申し訳ない気持ちがありました。その一方で、皆さんが傘をさしながら必死に調理を続けている姿に刺激を受けました。それにより、翌日の活動も何か役目がある時には楽しみながら必死に頑張ろうと思えた自分もいました。
二日目は、キャンドルファイヤーと打ち上げ花火が最も印象深い活動でした。キャンドルファイヤーでは、冒頭部分で火の子を担当しました。桐が丘参加者の中で最高学年という事もあり、緊張しました。しかし役目を終えた時には、活動に直接深く関わり、活躍できたという嬉しさがあり、やってみて良かったと感じました。また、複数校の生徒さん達による出し物の披露の時は、関心があり、おおいに楽しめました。
キャンドルファイヤーが終わり、雨で出来ないはずの打ち上げ花火を行うと聞いた時は本当に嬉しかったです。最高に素敵な景色でした。花火を打ち上げて下さった方には今でも感謝しています。
最終日三日目、ナウマン象博物館の見学時に、実物の骨に触れさせて頂きました。
☆H28桐が丘添付写真(中3女)
帰って来て、桐が丘の代表生徒として、三日間の思い出や心情と共に精一杯の感謝を込めて挨拶をしました。
元々人見知りなので生徒さんとは自分から話しかけることは殆ど出来なかったので少々残念でしたが、三日間共に生活出来た事は良かったと感じています。

筑波大学附属桐が丘特別支援学校中学部3年 女

黒姫高原共同生活最終日の閉校式で、実行委員長の聴覚特別支援学校の生徒A君が最後のあいさつでこんなことを言った。「閉会式が終わったら、すぐには帰らないでください。」・・・「???」会場は一瞬ざわめいた。そんなことを見透かしたかのように続けてこんなことも言った。「同じ生活を送ったメンバーと別れを惜しみ、お世話になった先生方に感謝のお礼を伝えてから帰ってください」と。そのあと、閉会式が終わった会場は、言うまでもなく、いつまでも子ども達の談笑と笑顔に包まれ、2泊3日の生活がどれほど充実したものだったかがうかがえる光景であった。
私は2年続けて黒姫高原共同生活に携わらせていいただいた。筑波大学附属学校群に所属する様々な児童生徒が、お互いに心のバリアフリーに対する意識を向上させるという目的の下、今年もたくさんの企画が用意された。計画の大枠は大人が作っていく一方、細かな企画の内容は実行委員会が事前に何度も集まって、当日の変更にも柔軟に対応し、自分達で作り上げていこうとする意欲にとても好感がもてた。
また、桐が丘の児童生徒は同じ部屋の仲間と過ごす中で、企画の内容以上にコミュニケーションの大切さや、共に体験することの大切さを学んだように思う。
「何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない」これは相対性理論で有名な理論物理学者アルベルト・アインシュタインの言葉である。☆H28黒姫HP感想原稿用画像(引率教諭)本やインターネットの情報は、私達に知識を教えてくれる。しかし、知識だけを得たところで、何もかも思うように全てできるようにはならない。学ぶとは、できなかったことができるようになるための努力だと私は思う。そのためにも、一番の学びは体験することではないだろうか。私は2回にわたる黒姫共同生活を通して、体験に勝る学びは存在しないのではないかと実感した。子ども達には本やインターネットだけではなく、自ら体験する中で知識を増やし、体験から何かを生みだせる人になってほしい。

筑波大学附属桐が丘特別支援学校 引率教諭