2017年度スーパーグローバルハイスクール(SGH)全国高校生フォーラムを開催
去る11月25日に文部科学省・筑波大学主催による「スーパーグローバルハイスクール(SGH)全国高校生フォーラム」が、パシフィコ横浜を会場に開催されました。
SGH事業は、平成29年度で4年目を迎えました。
本フォーラムは、平成26年度の創設時に指定された56校、平成27年度に指定された56校、平成28年度に指定された11校及びアソシエイト56校の高校生が、それぞれの取組・研究成果について、高校生による英語でのディスカッションやポスターを使って英語でのプレゼンテーションをするなどの発信する場を設けるとともに、今後の課題研究の深化や意欲の向上を図る目的で開催され、全国47都道府県からSGH指定校、アソシエイトの高校生及び関係者を含め約1,000名の参加をいただきました。
司会進行は神奈川県内のSGH指定校の代表生徒で行われ、開会宣言の後、主催者を代表して白間竜一郎文部科学省初等中等教育局審議官、宮本信也筑波大学副学長、後援機関を代表して桐谷次郎神奈川県教育委員会教育長より挨拶をいただき、SGHの更なる期待が述べられました。
第1部では、河合江理子京都大学教授による「グローバル人材として世界に飛び立つためには」という題で基調講演が行われました。
第2部では、生徒によるポスターセッションが英語により行われました。広いホールには各校のポスターが張り巡らされており、その前で各校の生徒がポスターを介して参加者や審査員に対し各自の取組・課題研究等のプレゼンテーションを2回ずつ行い、その発表に対し活発な質疑応答が交わされました。
ポスターセッションの後に行われた交流会では、ポスターセッション発表校および司会・運営に携わった全国の高校生が集い親交を深めました。
第3部では、服部孝彦大妻女子大学教授がファシリテーターを務め、SGH指定校から渋谷教育学園渋谷高等学校、国際基督教大学高等学校、筑波大学附属高等学校、神戸市立葺合高等学校、秋田県立秋田南高等学校、大阪府立泉北高等学校の代表生徒6名による英語によるディスカッションが行われ、自身が考えていることを互いに論じ合いました。
第3部終了後には、第2部で行われたポスターセッションの優秀校が発表されました。審査員による厳正な審査の結果、各グループから佼成学園女子中学高等学校、立命館高等学校、啓明学園中学校高等学校、大阪府立三国丘高等学校4校が選ばれ、それぞれの学校がステージ上でプレゼンテーションを行いました。
続いて行われた表彰式では、ポスターセッション発表校の生徒による「生徒投票賞」に、北海道登別明日中等教育学校、渋谷教育学園渋谷高等学校、立命館宇治中学校・高等学校、西大和学園中学校高等学校の4校が受賞し賞状が贈られました。
ポスターセッション優秀校4校のうちから佼成学園女子中学高等学校が「文部科学大臣賞」を立命館高等学校、大阪府立三国丘高等学校、啓明学園中学校高等学校3校が「審査委員長賞」を受賞しました。
「審査委員長賞」には、広島大学名誉教授である二宮皓審査委員長から、「文部科学大臣賞」には、宮川典子文部科学大臣政務官から賞状とトロフィーが授与されました。さらに、文部科学大臣賞の副賞として、竹内秀一グローバルリンク・シンガポール実行委員会委員長からは、グローバルリンク・シンガポール・ポスターアドバンストセッションへの参加権等が贈られ、引き続き宮川典子文部科学大臣政務官よりメッセージをいただきました。
最後に、後援機関を代表し、岡田優子横浜市教育委員会教育長より挨拶をいただき閉会となりました。今回のフォーラムをとおしてSGH事業を広く普及し、更なる推進を図ることが期待されます。
今回のフォーラムでは、神奈川県内のSGH指定校の関係者に、司会・運営等多大なるご協力をいただきました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。