教育史資料
附属学校教育局教育史資料委員会
本学は、明治以来の伝統ある附属学校を有し、後世に伝えるべき価値ある教育史資料がある。創設者や歴代教員の関連資料、児童生徒の文集、児童生徒の教育に使われてきた教材・教具・掛け図、同窓会雑誌、各学校発刊の学術雑誌 等である。
本委員会では、これらを保存し,公開するためにこれまで以下のような活動を行なってきた。
- 貴重史資料の選り分け・保存・修理
- 「筑波大学ギャラリー」や教育局サイトににおける附属学校史資料の公開
1.について:科研費(平成22年度)によりデジタル化した掛図のうち、「遊歩場嬉戯図」及び「盲生掌書背書の図」(現・筑波大学附属視覚特別支援学校 所蔵)は、重要文化財級の貴重なものであり、日本全国の研究機関に対しても研究上重要な役割を果たす原資料となっていたが、傷みも激しいことから、画像情報データベースにする際の前作業としての修復を行いデジタル化の作業を行なった。
2.について:史資料の一部は「筑波大学ギャラリー」に展示を行ない、筑波大学の前史の公開に寄与している。
次に、科研費(平成22年度)の成果の一部である画像デジタル化した資料を掲載するとともに、「筑波大学ギャラリー」の展示パネル画像を紹介する。是非、本学(筑波キャンパス)に足をお運びいただき、附属学校の史資料をご覧いただきたい。
※・「遊歩場嬉戯図」: 第一図 渦線場:渦巻き線の中を歩き、その位置の東西南北を把握させる。 第二図 輪投げ:輪の中に玉を投げる。 第三図 打毬聴音場:壁に球を投げ、当たった場所の様々な音を聞き空間を認識する。
・「盲生掌書背書の図」:明治13年 有馬孝三画 掌書法:盲人の掌中へ指頭で字を書く方法。 背書法:多角文字で運筆のわかりにくいものは背部一面に指頭で大きく書く方法。