高等部1年校外宿泊学習

 10月23日(土)~25日(月)埼玉県立長瀞げんきプラザへ行ってきました。例年は7月に那須甲子へ行っていましたが、感染症対策を万全に行うため、時期と場所を変更し実施しました。秋学校委員が中心となり、クラスや係ごとでの話し合いを重ね、感染症対策を考えた内容を企画しました。

 最終日は埼玉県立自然の博物館前庭と岩畳において自然観察を行いました。学芸員山岡さんから面白く楽しいテンポの良い解説をしていただき、古代ロマンに思いを馳せることができました。また、全盲の進化生物学者ヒーラット・ヴァーメイ教授を尊敬していらっしゃることを伺い、触察の重要性と視覚に障害があることが強みになることについて改めて気づくことができました。

 三日間、天気にも恵まれ、生徒たちの弾けるような笑顔をたくさん見ることができました。

 

 生徒の感想(お礼状より抜粋)

【長瀞げんきプラザ】

 「見渡す限り広大な自然が広がる長瀞の地での三日間は、日々の生活を忘れ、疲れをも癒してくれる、大変濃密な時間でした。お風呂がとてもとても気持ち良かったです。」

 「キャンプファイヤーではクラスの話や有志の企画もでき、楽しい時間を過ごすことができました。野外炊事を体験したのは初めてで、火おこしを中心にやりましたが、薪の組み方や火の調節の方法も興味深いものでした。とても良い思い出となりました。」

 「この三日間で印象深かったのは、長瀞げんきプラザでの食事でした。多種多様なおかずがそろっていて、白米を食べる手が止まりませんでした。特に最終日の朝食に出されたシャケは今まで食べたシャケの中で最も美味しいと思えるくらいの味でした。慣れない土地に行き、いつもよりも多くの体力を使ったので、食事は体力を回復する上でもすごく重要なことだと思います。また、野外炊事で作ったカレーライスもとても美味しいものになりました。これは職員の皆様が野外炊事のための動画を作成し、それをYouTubeにあげてくださったおかげです。このやり方は、コロナの状況であってもとても分かりやすいものだと思いました。」

 

【自然観察】

 「岩の成り立ちや化石からわかることなどの説明は大変興味深いものでした。珪化木(けいかぼく)は木の成分と岩の成分が置き換わったことで石の様になることを初めて知り、驚きました。結晶片岩を初めて見ました。岩畳は話に聞いていたよりも、ずっと模様がはっきりしていて長く続いていました。触覚を頼りに研究を行う地質学者のお話しはこれからの勉強のモチベーションにつながります。見えないと研究はできないと思われがちですが、自分にできることを探して科学者を目指したいです。」

 「実際に様々な岩石に触れることもでき、岩石の特徴や手触り、重さを知ることができました。特に結晶片岩ははがれやすいという特徴と、独特な手触りを持ち、日本の中で見られる場所が限られているということがとても不思議に思いました。ずっと昔は海出会った場所に現在は陸地であるということは想像しづらいことではありますが、神秘的な魅力を感じました。」

 

ラジオ体操

岩畳自然観察

岩畳自然観察

岩畳自然観察

岩畳自然観察

人狼ゲーム

炊事

キャンプファイヤー

附属視覚特別支援学校サイトへ