令和3年度「共生社会を目指す芸術・文化交流の集い」

附属学校教育局主催「共生社会を目指す芸術・文化交流の集い」を開催

 令和3年12月12日(日)、附属学校教育局主催の「共生社会を目指す芸術・文化交流の集い」がオンラインで開催され、附属学校群11校の児童生徒および保護者約200人が参加し、コロナ禍での交流を図りました。

 第1部は、附属桐が丘特別支援学校卒業生の石田智哉氏による「小さなことも、面白がりながら積み重ねる」と題した講演を配信しました。講師の石田氏は、ドキュメンタリー映画「へんしんっ!」で、第42回ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2020グランプリを受賞し、同映画はその後東京国際映画祭や全国の劇場で上映され、様々なメディアから取材を受けるなど、注目を集める若手映画監督として活躍している現役の大学院生です。映画制作に携わるようになった経緯や附属桐が丘特別支援学校中等部・高等部で学んだ先輩としてのメッセージなどを、スライド資料や当時の担任の先生との対談を交えながら講演いただきました。

 第2部は、各附属学校の児童生徒がリレー形式で発表する「プレゼンテーションリレー」の様子を配信しました。駒場高等学校2年生と桐が丘特別支援学校高等部1年生の2人による息の合った司会進行のもと、「交流・共生」をテーマに、体操の実演や影絵による表現、寸劇や記録の映像を交えた報告など工夫を凝らした各校の発表がリレーされていきました。

 発表後には、質疑応答による相互交流の機会が設けられ、最後に石田氏の感想と附属学校教育局の雷坂次長による集い全体を総括する感想が述べられて、閉会となりました。
コロナ禍で一堂に会する交流が難しい中で、オンラインという形で各校がつながり、先輩の話や各校の発表に触れることを通して、「共に生きる」ことへの考えを深めたり、新たな気付きを得たりするよい機会となりました。「共生社会を目指す芸術・文化交流の集い」は、普通附属学校6校と多様な障害種の特別支援学校5校を有する筑波大学ならではの取り組みであり、昨年に引き続き、今回の集いも大きな手応えを感じた交流及び共同学習の場となりました。

【第1部 講演する石田智哉氏と映画「へんしんっ!」】

 


【第2部 各附属学校の発表内容(発表順に掲載)】

1   附属大塚特別支援学校(中学部2年生):

    『あなたといっしょにユーとチューブ体操』

2      附属小学校(2部3年生):

    『ともだちはいいもんだ』

3      附属久里浜特別支援学校(小学部6年生):

    『私たちの修学旅行』

4      附属中学校(交流会準備小委員会責任者):

    『オンラインでの交流会活動』

5   附属高等学校(高校1年生):

    『“ふつう”ってなんだろう』

6   附属視覚特別支援学校(高等部音楽科2年生):

    『音楽から考える共生社会~東京藝術大学とともにつくる演奏会~』

7   附属坂戸高等学校(「スポーツを科学する」「援助コミュニケーション技術」選択者):

    『コロナ禍の交流会』

8   附属聴覚特別支援学校(高等部普通科1年生、2年生):

       『聴覚障害について私たちが伝えたいこと』

9   附属駒場中・高等学校(中学3年生):

    『附属視覚と附属中学との3校間交流を通して』

10   附属桐が丘特別支援学校(高等部2年生):

    『高校生になって、共生について感じていること』