筑波大学附属聴覚特別支援学校
創立150周年記念事業
筑波大学附属聴覚特別支援学校は、2025年5月22日に創立150年を迎えます。
150年の歩みから、主な出来事をピックアップして紹介します。
「ド・レぺ生誕200年記念会」
今年(2024年)12月に本校高等部生徒10名がフランスを訪れ、フランス国立パリ聾学校の生徒と交流活動を行います。フランス国立パリ聾学校は世界最初の聾学校で、ド・レぺ神父によって設立されました。
1911年(明治44年)、本校(当時、東京聾啞学校)ではド・レぺの生誕200年記念会を開きました(7月25日)。当時の校長、小西信八(こにし のぶはち)は、聾唖者が分かる教育をはじめたド・レぺの精神と実践を讃えました(坂井,2020)。伊澤修二(前の東京盲啞学校校長、このとき貴族院議員)は記念会の祝辞の最後に、「今日、ド・レぺの徳を頌(しょう)するは、この教育に対する精神の甚深なるものにあるので、これは敬服措(お)くところを知らない。(中略)今日、わが国においてド・レぺの精神を強く奉じて、新しい研究をますます進めて日本のド・レぺというような人が一時も早く出てもらいたいと思う」と述べました(東京教育大学附属聾学校,1974)。
- パリ聾学校訪問時(2013年1月)にいただいたド・レぺ肖像画
文献
坂井美惠子(2020)ろう教育人物伝⑲小西信八.聴覚障害,784,68-69.
東京教育大学附属聾学校(1974)東京教育大学附属聾学校の教育-その百年の歴史-.81-83.