附属久里浜特別支援学校
「海外からのお客様」

 コロナ禍で少なくなっていた海外からのお客様が、少しずつ元に戻ってきました。
令和7年4月から5月にかけて海外からのお客様が本校に視察来られた様子を報告します。

令和7年4月24日 モンゴル教育視察団の視察

 モンゴルの国立障害児リハビリテーション開発センターと政府実施機関教育総局の11名が視察にいらっしゃいました。幼稚部と小学部の見学を行い、主に本校の視覚支援など環境設定を見ていただきました。幼稚部ではのびのびと遊んでいる様子を見せてくれました。小学部では夏野菜の苗植えを行っており、偏食の改善のために栽培を大切にしていることなどを説明しました。本校の子供たちの様子を温かいまなざしで見学してくだいました。

 

令和7年5月8日 カザフスタン カラガンダ州教育局からの視察

 27名の大人数の視察団が本校にいらっしゃいました。視察団の中にはインクルーシブ学校の先生方が多かったこともあり、普通小学校との交流及び共同学習の話や、附属学校群の三浦交流行事等について説明を行いました。交流の進め方については大きくうなずいて聞いてくださいました。また、寄宿舎学校の方も何人かいらっしゃったので、寄宿舎の見学も行いました。教室では本校の視覚支援や構造化の説明を行いましたが、基本的な考え方や対応に困っていることは国が変わっても大きく変わらないのだと感じました。質疑応答では、偏食への対応や感覚過敏への対応、パニックを起こしたときの対応や、心理士の配置や相談対応など制度的な質問など多岐にわたりました。

令和7年5月15日 中国 北京師範大学、温州大学からの視察

 中国の北京師範大学、温州大学から2名の先生が視察にいらっしゃいました。視察の仲介をしてくださったのは、本校が姉妹協定を結ぶきっかけを作ってくださった筑波大学の先生方です。幼稚部の見学では、幼児に人気の遊具やコミュニケーションのきっかけになる仕掛けや構造化などについて見ていただきました。小学部の見学では、1年生の教室で児童がスケジュールを操作しながら自立的に取り組んでいる様子や、6年生のさつまいもの苗植えの様子などを見ていただきました。やり取りの中で、自閉症教育の基本的な考え方や指導について大きな違いはないものの、自治体から交流できている先生方の派遣制度や普通小学校との交流学習の進め方など、違いのある部分について多くの御質問をいただきました。お帰りの際には、「次は学生を連れて見学したい。」とおっしゃっていただき視察を終えました。

 

令和7年5月27日 キューバ日系人連絡会からの視察

 キューバ日系人連絡会から6名が視察にいらっしゃいました。学校概要と自閉症のお子さんの特徴を説明した後は、校内を見学しました。幼稚部では遊具やコミュニケーションに写真カードを使用すること、教室の移動の際には外靴を見せたり、砂場を示すスコップを持たせたりすることなどを説明しました。小学部では、一日のスケジュールや着替えの手順カードなどの教室環境を見ていただいたり、遠足の授業の振り返り学習の様子を見ていただいたりしました。最後にプレイルームから見える海の様子に驚かれていました。特別支援教育が専門の方ばかりではなかったものの、興味をもって見学してくださいました。

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