現職教員研修

 本グループでは、特別支援教育のそれぞれの領域において高い専門性を持つ教員の資質向上を目的とし、附属特別支援5校を研修の場として、一定の教育経験を持つ教員等を対象に研修生の受け入れをおこなっています。筑波大学附属特別支援学校5校での実習および、茗荷谷の東京キャンパスでの演習を組み合わせた研修プログラムを企画し、グループ発足後の平成31年度より受け入れを開始しています。特別支援教育連会推進グループの前身である筑波大学特別支援教育研究センターは平成17年から受け入れを行っており、これまであわせて80人の現職の先生方が研修を受けています。

こちらから →  動画 研究テーマ一覧

令和6年度の現職教員研修についての6月の研修の様子をお伝えします。
開講式の様子  講義と総合演習の様子  成果報告会と修了式の様子

令和5年度現職教員研修(専門性向上研修)の様子です。
→ 開講式の様子 →講義の様子実践実習の様子(久里浜)実践実習の様子(大塚)

令和5年度現職教員研修(指導力向上研修)の様子についてご紹介いたします。
指導力向上研修(桐が丘) →指導力向上研修(視覚)

令和4年度現職教員研修(専門性向上研修)の成果報告会と修了式が3月16日(木)にありました。今年度の研修に参加された先生は4名でしたが、これで全員が無事修了となりました。
→ 専門性向上研修 指導力向上研修

 令和3年度現職教員研修(専門性向上コース)について



 筑波大学では、毎年、全国から現職教員研修生の受け入れを実施しております。本年度は2名の先生が1年間専門の領域について学びを深める長期研修に参加されて、下記のように感想を述べられました。

 北海道小樽高等支援学校の小谷明日香です。「高等支援学校における生徒理解の在り方に関する研究」をテーマとして研修に取り組み、研修では、附属久里浜(自閉症)と附属大塚(知的障害)での実践実習や、附属各校の先生方による講義・演習、大学の講義の聴講、就労支援機関の見学等を行いました。
 実践実習では、児童生徒との関わりや先生方の姿から、発達の段階に応じた関わりや、アセスメントの方法、生徒の主体的な学びにつながる指導方法の工夫などについて知見を深めることができました。研修における貴重な経験と研究の成果を現任校での実践に生かしていきたいと思います。1年間ありがとうございました。

 鳥取県立皆生養護学校の福島健介です。「特別支援学校(肢体不自由)における国語科の指導について」をテーマとして研修に取り組みました。年間を通じて、附属桐が丘(肢体不自由)での研修を行いました。

 研修の前半は施設併設学級で、知的教科の国語科で授業実践を行いました。どのように実態を捉え指導目標を設定するのかを考え、単元づくりについて理解を深めることができました。

 研修の後半は、準ずる教育課程の国語科の授業参観を行いました。児童が自分の言葉で考え相手に伝えようとしている姿や、児童の言葉を丁寧に受け止め称賛する先生の姿などに着目し、これまでの自らの実践を振り返ると同時に、これからの鳥取県での実践に生かすことができる学びが多くありました。1年間、多くの学びの機会をいただきありがとうございました。
 
令和4年度からは1か月・3か月の指導力向上研修について、年度内での随時募集も開始いたします。ご関心のある先生は、当グループまでご連絡ください。



令和3年度現職教員研修(指導力向上コース)について

 前回に続き、現職教員研修(指導力向上コース)の研修の様子をご紹介します。山本千秋先生(埼玉県立川島ひばりが丘特別支援学校教諭)が、11/2212/24の1カ月、当グループで特別支援教育全般に関する講義や演習を受講した後、附属桐が丘特別支援学校(肢体不自由)で短期間の実践実習に臨みました。

 山本先生は、自立活動の「実態把握から指導内容の設定に至る手続き」「時間における指導」という研修テーマで実践実習を行いました。実習では担任や副担任の先生と一緒にケース会議を行い、対象児童の実態把握や指導すべき課題、必要な手だてや配慮について検討しました。対象児童の困難さの背景にある要因について話しあいながら共有し、指導すべき課題を明らかにしていきました。
 さらにケース会議で整理したことを基に授業実践をして、見直しを行いました。
 山本先生は「複数の先生で実態把握や指導すべき課題を検討し共有する手続きを実践的に学ぶことができて、とても勉強になりました。研修後に、取組の成果を生かしていきたいです。」と仰っていました。
 実習では配属された小学部以外に中高等部の自立活動、教科学習等の様子や施設併設学級の授業も積極的に参観されていました。東京キャンパスでは特別支援教育等に関する最前線の様々な講義を受講したり、異なる障害種の演習に参加したりしながら、ご自身の学びをさらに深められていました。
 
ケース会議で整理したことに基づいて、自立活動の時間における指導に取り組みました。

東京キャンパスでは、研修生仲間と一緒に「教育の最前線」(梶山教育長補佐)についてご講義を受けました。

東京キャンパスでは、専門以外の障害種の演習も受講しました。写真は、弱視シミュレーションレンズを用いた視覚障害児・者の疑似体験をしている場面(拡大読書器を使用する)です。

令和3年度現職教員研修(指導力向上コース)について


今回は現職教員研修(指導力向上コース)の研修の様子をご紹介します。渋谷悟先生(青森県立青森第一高等養護学校教諭)が、11/111/30の1カ月、当グループで特別支援教育全般に関する講義や演習を受講した後、附属桐が丘特別支援学校(肢体不自由)で短期間の実践実習に臨みました。
渋谷先生は、「特別支援学校におけるタブレット端末の活用について」という研修テーマで実践実習を行いました。実習では、中学部2年生の数学の授業でタブレットを活用した取組をしました。渋谷先生は大型モニターに、各生徒が自分のタブレットに書きこんだ図形を順々に映しながら、分かりやすく授業を進めていきました。生徒たちもモニターを見ながら「新しいやり方がある。」と自分で気づき、ペンシルで色をつけながら画面に線を入れる等して、それぞれに思考を深める姿がみられました。渋谷先生は、「教員と生徒が自分のタブレットを操作しながら授業を行うやり方は初めてでしたので、とても良い経験となりました。得られた成果を、研修後に生かしたいです。」と仰っていました。
また、研修テーマ以外にも自立活動の研修会に参加したり、高等部生徒の電車通学の様子を見学したりする等、充実した実習期間を過ごされていました。
    
大型モニターとタブレットを活用しながら、数学の授業に取り組みました。

電子黒板の使い方について、研修を受けている様子です。

附属桐が丘(肢体不自由)の類瀬先生(実習校での指導教諭)と一緒に。

現職教員研修


 筑波大学では、特別支援学校および特別支援学級等教員の資質の向上に貢献することを目指し、特別支援教育における指導法の専門的知識と実践力に優れた教員の養成を目的として本研修を実施しています。
 本研修は、附属視覚特別支援学校、附属聴覚特別支援学校、附属大塚特別支援学校(知的障害)、附属桐が丘特別支援学校(肢体不自由)、附属久里浜特別支援学校(知的障害を伴う自閉症)の5校をベースに、現職教員を対象とした受け入れ型の研修です。指導力に優れた教員の養成を目指し、附属特別支援5校での実習型研修や演習、筑波大学人間系障害科学域教員等による講義を組み合わせた研修プログラムを実施しています。

 令和3年度現職教員研修募集要項および申請書等のダウンロードはこちらです。


令和3年度 現職教員研修(専門性向上研修)の中間報告会を行いました(9月9日)
 9月9日(木)に、本グループで1年間研修をされている2人の先生が、前期の実践実習を終えられ学ばれたことを報告されました。学校教育局次長、教育長補佐、連携推進グループ員、各附属学校の先生が参加し、オンラインで実施しました。
 
小谷明日香先生(北海道小樽高等支援学校)は、附属久里浜特別支援学校で実習をされ、「信頼関係の構築につながるかかわり」、「児童の自発的な行動を主軸にした関わり」の2つについて、エピソード記録を基に、ご自身の学校での実践と照らし合わせて考察されたことについて報告されました。

福島健介先生(鳥取県立皆生養護学校)は、障害の重い子供の教科指導の在り方に関する実践研究に1年間継続して取り組まれています。中間報告会では、附属桐が丘特別支援学校小学部の国語で取り組んだ単元の紹介と授業の実際、さらに実践実習で学んだ成果と課題について御報告いただきました。

10月から、小谷先生は附属大塚特別支援学校で、福島先生は引き続き、附属桐が丘特別支援学校で実践実習を行いながら、研究を深めていかれます。有意義な研修となるように、現場の教職員と協力しながら、進めていけるように努めたいと思います。

令和3年度 現職教員研修(専門性向上研修)の開講式を行いました(4月7日)

 本研修は、特別支援教育における専門的知識と実践力に優れた教員の育成を目的として、当グループと附属特別支援学校5校、筑波大学人間系が協働しながら実施しています。
本年度は、北海道小樽高等支援学校 小谷 明日香先生、鳥取県立皆生養護学校 福島 健介先生の2人をお迎えしました。これから1年間、附属学校での実践実習を中心とし、ご自身が決められたテーマに沿って研究を進めていかれます。開講式では、それぞれ課題とこの研修への抱負を述べられました。また、附属学校教育局の先生と、この研修の運営を支える東京キャンパス事務部も参加し、教育長代理として、雷坂次長がお二人に激励の言葉を送りました。

   

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