高等部1年 秋学校

  10月21日から23日までの3日間、高等部1年生が秋学校で埼玉県の長瀞に行ってきました。

  初日は、バスの中でレクを楽しみながら、お昼前に長瀞に到着。感染対策に留意しつつ、秩父料理を堪能した後、埼玉県立自然の博物館で、石や岩について学びました。学芸員の方が準備してくださった様々な種類の石を触りながら、お気に入りの石を見つけたり、実際に川原に行き、岩畳の上を歩いたりと秩父の深い石と岩の歴史について教室とは違った雰囲気で学習することができました。生徒たちも、「いろんな種類があるのは知っていたけど、こんなに違うのには驚いた。」「それぞれの石の違いを体験できて楽しかった。」などと声をあげていました。
  夜は体育館でカラオケやミニ運動会のようなレクを楽しみ、1日目を終えました。

  2日目の午前は、野外炊事です。5班に分かれ、カレーライス作りに挑戦です。炊事係の指示の下、野菜を切ったり、火をおこしたり、飯盒でご飯を炊いたりと普段経験しない方法でカレーライスを作りました。その結果、本当においしいカレーができ、少しも残すことなくおいしくいただくことができました。生徒からも「おいしかった! 今まではあまり火の近くに行かせてもらえなかったが、初めて火おこしを体験できた。」という感想が出ていました。
  午後は、芝生広場でレクリエーションを楽しみました。2班に分かれ、全員が目隠しをした状態で、長い紐を使って正三角形や正方形を作るゲームをしました。これが大いに盛り上がり、チームワークの大切さを再確認するゲームにもなったように感じました。
  夜のキャンプファイヤーでも、係の劇の点火式から始まり、ゲームでもみんな必死になっていました。特にさいころを振ってお題を決め、1分間トークを行ったのですが、勝負はいかに1分間に近づけてスピーチを終えるかというものでした。お互いのことをよりよく知るだけでなく、時間間隔を競うというゲームで、秩父の静かな夜に大きな歓声が響き渡っていました。ある生徒は、「みんなで火を囲み、あそこまで盛り上がったのは信じられないくらい・」と話していました。

  3日目は、午前中に埼玉県立川の博物館を訪れました。館内で、鉄砲関の再現を見たり、シアターで川下りを体感したり、水車の模型を触ったり、荒川のジオラマを見学したりとあっという間の2時間半を過ごしました。「川のすごさを知りました。川が上流から下流までどう流れているのかやどういう魚や動植物が生息しているのかも知れて勉強になった。」と話す生徒もいました。
  その後、昼食にヒレカツ定食を食べたのですが、ほとんどの生徒がご飯かキャベツか豚汁のお代わりをするなど、食欲旺盛な一面も見られました。帰りのバスの中では事前にレク係が録音していたラジオ風の音声番組を聞きながら帰途につきました。

  6月からロングホームルームの時間を使って準備し、時に喧々諤々の議論をしながら作り上げてきた秋学校でしたが、高校1年生の忘れられない思い出のひとつとなりました。

附属視覚特別支援学校サイトへ