WWLコンソーシアム構築支援事業およびスーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワーク
「2024年度全国高校生フォーラム」開催

  本年12月15日(日)に「2024年度全国高校生フォーラム」(※1)(文部科学省・筑波大学共催)が開催され、文部科学省が実施しているWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業(※2)およびスーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワーク(※3)に参加する国内外の109校(WWL54校、SGHネットワーク55校/ポスター掲示による参加6校を含む)の生徒および関係者約450名が国立オリンピック記念青少年総合センターに集いました。

当日のプログラム
  開会式 10:00~10:10
  ポスターセッション予選・生徒交流会(ディスカッション)前半 10:25~11:30
  ポスターセッション予選・生徒交流会(ディスカッション)後半 11:45~12:50
  (昼食休憩)
  ポスターセッション決選 14:10~15:00
  広報コーナー 15:15~15:30
  表彰式・閉会式 15:30~16:00

プログラムの詳細は、パンフレットデータでもご覧いただけます。

  フォーラム全体の進行は、前年度文部科学大臣賞を受賞した岡山県立岡山城東高等学校の生徒2名が総合司会として担当し、開会式では、幹事管理機関を代表して呑海沙織筑波大学副学長・附属学校教育局教育長によるご挨拶があり、その後、全体説明等を行いました。

  ポスターセッションでは、日頃取り組んでいるグローバルな社会課題の研究内容や解決にむけた提言等に関するプレゼンテーションを英語で行いました。予選の各グループから7校が選出され、決選として午後に審査委員および参加生徒全員の前で改めて発表を行いました。
  生徒交流会(ディスカッション)では、20名程度のグループをつくり、アドバイザーの筑波大学教員、アシスタントの筑波大学の学生から助言などをいただきながら、「Well-being」をテーマに種々のグローバルな社会課題を取り上げ、解決に向け高校生にできることは何か等、英語によるディスカッションを行いました。

  広報コーナーでは、生徒交流会(ディスカッション)でアドバイザーを務めた大庭良介筑波大学教授による、JV-Campus事業のPRが行われました。

  表彰式・閉会式では、優秀なポスター発表を行った学校に贈られる各賞(文部科学大臣賞、審査委員長賞)および新設された奨励賞の受賞校の発表が行われました。また、WWL企画評価会議座長の萱島信子氏(独立行政法人国際協力機構 緒方貞子平和開発研究所顧問兼シニアリサーチアドバイザー)より講評をいただき、最後に総評として金城泰邦文部科学大臣政務官よりご挨拶をいただきました。
  萱島氏、金城氏からは、本フォーラムが、国内外の多数の高校生が一同に会し、日頃の成果を発表し、語り合い、学び合う貴重な機会となったことへの喜びが述べられ、将来、社会課題解決に積極的に関わることのできるグローバルリーダーとして活躍することを期待する旨のメッセージをいただき、盛会のうちに終了となりました。

  本フォーラムを通して、WWL事業関係校およびSGHネットワーク参加校間の更なる連携と成果の普及が図られることが期待されます。本フォーラムの開催にあたり、司会校を始めとして各関係者の皆様から多大なるご協力やご理解、ご支援をいただきました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

  全国高校生フォーラムの詳細については、WWLの公式WEBサイトをご覧ください。

■文部科学大臣賞(1校)
名古屋大学教育学部附属中・高等学校
ポスタータイトル:婚姻増加=出生率増加ではない⁉日仏比較から見る育児とキャリアの課題

■審査委員長賞(1校)
立命館宇治中学校・高等学校
ポスタータイトル:ラオス教育問題に直接アプローチ! 〜学生支援団体「Laonin」について〜

■奨励賞(5校) ※グループ順
福井県立高志高等学校
ポスタータイトル:食品ロス削減および外国人住民の防災啓発のための地域に即した災害備蓄食品の活用

東京学芸大学附属国際中等教育学校
ポスタータイトル:物語の内的真実に気付くことのできる読書の方法とは

神戸市立葺合高等学校
ポスタータイトル:三田市役所における外国人居住者に対する言語支援

星城高等学校
ポスタータイトル:豊明すごろく〜笑顔あふれる交流へ〜

岡山県立岡山城東高等学校
ポスタータイトル:授業に集中できる環境づくり

1)全国高校生フォーラム
第1回は、平成28年度にSGHフォーラムとして開催されました。翌年の平成29年度より現在の「全国高校生フォーラム」という名称で開催され、本年度で9回目となる国内で最大規模の英語による研究成果報告会です。
(参加対象校)
平成28年度~30年度:SGH校が参加
令和元年度:SGH校に加え、WWLおよび地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)の高校が参加
令和2年度:SGH校(最終年度)およびWWL校が参加(オンライン開催)
令和3年度・4年度:WWL校およびSGHネットワーク参加校が参加(オンライン開催)
令和5年度以降:WWLおよびSGHネットワーク参加校が参加(対面開催)

※2 )WWL事業
令和元年度から実施されている、将来、世界で活躍できるイノベーティブなグローバル人材を育成するための高度かつ先進的なカリキュラム研究開発を目的とした事業。

※3 )SGHネットワーク
令和2年度までの事業であったSGH等のイノベーティブなグローバル人材育成を実践する事業の成果を踏まえ、令和3年度以降も継続的発展的に取り組む高等学校等を対象としたネットワークを構築し、SGH等の成果普及と持続可能なグローバル人材育成ネットワークづくりの推進を目的とした事業。