高等部第2学年総合的な探究の時間「キャンパス体験」

7/15金の午前中に、高2総合的な探究の時間「キャンパス体験」がオンラインで開催されました。高2生徒は4班に分かれ、それぞれの教室から筑波大学とオンラインでつながりました。筑波大学の先生方、学生の皆様の御協力の下、(1)模擬講義の受講体験、(2)視覚障害学生・ピアチューター学生の講話、(3)入学前相談の心構え等についての講話がありました。また、最後には班ごとにグループディスカッションを行い、話し合いをもとに発表もしました。

(1)の受講体験では、墨字使用生徒は、教室に設置したスクリーンにプロジェクターから映し出されるスライド資料をそれぞれの視覚補助具を用いて見る体験を行いました。スクリーンを単眼鏡やタブレット端末で拡大して見る生徒もいれば、スライドが印刷された配布資料を手元で見て内容を確認する生徒もいました。点字使用生徒は、講義を聞いて点字情報端末や点字盤を用いて熱心にメモを取る姿が印象的でした。

(2)の視覚障害学生・ピアチューター学生の講話では、実際の大学生活をイメージしながら興味深く耳を傾け、時間の許す限り質問に答えてもらいました。筑波大学では同年代の学生がサポートをしてくれることや、障害がある学生もサポートする側に回ることができるという話に刺激を受けたようでした。

(3)の入学前相談の心構え等についての講話では、合理的配慮というのは、ラクに学べることを目指すものではなく、多くの学生にとって同じ条件で学びやすい環境をつくることを目指していることについてお話しいただきました。そのためには、自身の障害について他者に分かりやすく伝えられるようになることが大切であり、自分に必要な配慮について自ら申し出る姿勢が基本であることを学びました。

最後のグループディスカッションや発表では、キャンパス体験を通して分かったこと、疑問に思ったことを、班ごとに共有しました。「合理的配慮のお願いでは、自分から依頼することが大事」「そのためには、自分自身の障害の状況を正確にわかりやすく説明できることが大切」と発表していて、学びの大きいキャンパス体験となったことが分かりました。

筑波大学人間系障害科学域小林秀之先生、宮内久絵先生、DAC(ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリア)センター末吉彩香先生、鶴井孝大先生、視覚障害学生・ピアチューター学生の3名の皆様、ありがとうございました。

 

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