大子町との連携事業

 本学では平成20年(2008)年8月に茨城県大子町と「連携・協力に関する協定」を締結しました。これに基づき、学校教育の分野において平成21(2009)年3月から連携・協力事業を行っています。現在、①教員研修に関わる事業、②児童生徒に関わる事業、③その他の事業の3つの分野で、特色ある事業に取り組んでいます。

2024年度の主な取り組み

2024年度は「②児童生徒に関わる事業」(1)~(5)を実施しました。

  • (1)理科おもしろ実験教室(7月28日)
大子町の小学生26名が参加しました。
    1.「科学者になろう!~体験!発見!身の回りの科学~」(小学校1~4年生)
    1~4年生が、5~6名のグループになり、様々な実験を行いました。筑波大学生のアドバイスを得ながら、日時計を作ったり、ゴムの特性を生かしたおもちゃを作ったりすることで、理科を楽しく学ぶことができました。
    2.「筑波大学発―おもしろ科学実験工作隊」(小学校5・6年生)
    自作のラジオを製作しました。学生に手助けしてもらいながら、ハンダ付けなどにチャレンジし、ラジオを作ることができました。
 
  • (2) 筑波大学オープンキャンパス(7月30日)
大子町の中学生2名が、以下のプログラムに参加しました。
    1.特別授業「心理学を使った見やすいデザインについて」
    生徒はデザインについて、心理学の視点から考えることができました。
    2.図書館見学
    3.計算科学研究センター見学
    4.留学生との交流

  • (3)理科特別実験授業(11月8日)
大子町立だいご小学校6年生43名を対象に、附属駒場高等学校化学部員18名による理科特別実験授業「プラスチックって何?」を、午前・午後の2回に分けて実施しました。発泡スチロール(ポリスチレン)を融かしたり、プラスチックコップに熱を加えてコースターを作ったりしながら、プラスチックの性質に関する理解を深めました。 大子町立小学校における附属駒場高等学校化学部員による理科特別実験授業は、10年以上の歴史を持ちますが、新型コロナの感染拡大による休止を経て、昨年度から再開されています。今年度も、実験の指導や休み時間などでの交流を通じて、小学生の科学への興味・関心を高めるとともに、高校生のプレゼンテーション・指導能力を伸長し、子ども達双方のコミュニケーション能力の育成にも大きく寄与することができました。

  • (4)筑波大学留学生交流(11月26日~27日)
留学生9名と大子清流高校19名、生瀬小学校児童32名、生瀬中学校生徒26名が参加しました。
    1.大子清流高校生との交流
    留学生による自国の紹介と、高校生による大子町の魅力のプレゼンテーションを行いました。高校生は事前に英語でプレゼンテーションを作成し、当日は留学生に英語で紹介することができました。
    2.生瀬小中学校との交流
    生瀬小中学校とは昨年度も交流を実施しています。留学生による自国の紹介と、各校の児童生徒によるプレゼンテーションを行いました。小学生はレクリエーションを留学生と楽しむことで異文化交流を図る良い機会となり、中学生は英語を使って交流することで、英語力の向上にもつながりました。

  • (5)読書講演会(11月20日)
  筑波大学附属小学校、中学校、高等学校、駒場中・高等学校から計4名の学校司書を講師として迎え、小学校5年生児童、中学校1年生生徒、計156名が参加しました。実施内容は、以下の通りです。
    ・大子町読書感想文最優秀賞の表彰及び作品朗読発表
    ・本のタイトルから5行詩をつくる
  児童・生徒が4~5名のグループをつくり、各自が持参した本のタイトルを並べることで詩をつくる活動を行いました。大子町の各小中学校の児童生徒がグループ内で、お互いの本を紹介したり、協力して詩をつくる活動を通して交流を深めることができました。
  この読書講演会では、小中学生に対して読書や図書館の活用に関わる新たな知識や視点を提供するとともに、講師側においても、今後の各学校における児童生徒向け図書活用等の活動について、新たな知見を得ることができました。

2023年度の主な取り組み

②児童生徒に関わる事業
  • オープンキャンパス(7月27日)
大子町の中学生を対象としたオープンキャンパスを4年ぶりに実施しました。 当日は、大学の概要説明の後、学生引率のもと「計算科学研究センター見学」「附属図書館見学」「哲学カフェ」「留学生との交流」をそれぞれ体験しました。また、学生や教員との交流も楽しんでくれました。  
  • 理科特別実験授業(11月8日)
大子町立だいご小学校6年生47名(2クラス)を対象に、附属駒場高等学校化学部員20名による理科特別実験授業「「電池の科学」~電池の不思議に迫る~」を実施しました。 理科特別実験授業は、4年ぶりの実施となりましたが、電池に関わる4つの実験のほか、給食の時間や昼休みの校庭での遊びを通して、小学生と高校生が楽しく交流しました。
  • 令和5年度筑波大学と大子町との連携・協力推進事業に関する情報交換会(11月8日)
大子町立だいご小学校校長室において、筑波大学附属学校教育局次長、大子町教育委員会教育長ほか筑波大学と大子町の関係者11名が出席して、新型コロナウイルス感染症の影響で一部を除き休止していた筑波大学と大子町との連携・協力推進事業の再開について、情報交換会を実施しました。
  • 読書講演会(11月29日)
附属小学校および附属中学校の学校司書ならびに附属駒場中・高等学校の研究員の計3名が講師を務め、「本と遊ぼう!」と題して、新たな本との出会いの場を作り、読書意欲を高めるとともに、学校図書館の利活用を促すことを目的にワークショップを実施しました。 町内の6つの小学校から5年生78名、4つの中学校から1年生83名の計161名の参加がありました。 ③その他の事業
  • 令和5年度筑波大学と大子町との連携・協力推進事業に関する情報交換会(11月8日)
大子町立だいご小学校校長室において、筑波大学附属学校教育局次長、大子町教育委員会教育長ほか筑波大学と大子町の関係者11名が出席して、新型コロナウイルス感染症の影響で一部を除き休止していた筑波大学と大子町との連携・協力推進事業の再開について、情報交換会を実施しました。

2020~2022年度の主な取り組み

新型コロナウイルス感染症の影響で、一部を除き連携・協力事業は休止しました。

2018年度の主な取り組み

1.2018年度連携関係事前打ち合わせ(2018年4月25日)※ 2.連携・協力事業総括会議(2019年2月5日)※ 3.主な事業 ①教員研修に関わる事業
  • さはら小体験活動(7月27日~28日)〔人間系・大学院〕
  • 算数科研修会(8月22日)〔附属小学校〕※
  • 大子町初任者研修講座/社会科総合研修(8月22日)〔人間系・大学院〕
  • 食育サポート(11月8日)〔体育系・大学院〕
  • 特別支援教育研修会(11月6日、2019年2月4日)〔附属大塚特別支援学校〕※
  • 大子町教育振興大会講演会(2019年2月13日)〔生命環境系・大学院〕
②児童生徒に関わる事業
  • 食育サポート(6月19日、11月9日)〔体育系・大学院〕
  • 大子西中体験活動(7月3日、10月3日、12月1日)〔生命環境系・大学院〕
  • 総合的な学習 パンフレットづくり支援事業(7月12日、12月3日)〔人間系・大学院〕
  • 学びの広場サポートプラン(7月23日~24日)〔人間系・大学院〕
  • 筑波大学オープンスクール(7月24日)〔生命環境系/人間系・大学院〕
  • 理科おもしろ実験授業(7月29日)〔数理物質系/生命環境系・大学院〕
  • 理科特別実験授業(11月6日~7日)〔附属駒場中・高等学校〕※
  • 社会科授業研究(11月14日)〔人間系・大学院〕
③その他の事業
  • 佐原地区産業文化祭(11月3日)〔人間系・大学院〕
  • 学校参観(2019年2月5日)〔附属学校教育局、人間系、ほか〕※
〔注〕※附属学校群及び附属学校教育局関係