筑波大学附属学校群ミッションについて

Designing Education for an Inclusive and Global Society
(インクルーシブでグローバルな社会を実現するための教育をデザインする)
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- 時代を切り拓く教育のデザインと革新的な教育実践の追求 国立大学附属学校のフロントランナーとして、教育研究を推進し、優れた教育実践を発信することによって、未来の教育の在り方を先導する研究と実践を追求し続ける。
- 多様性を尊重しインクルーシブな社会を実現する人材の育成 インクルーシブな社会を実現するため、多様性(障害の有無、文化的背景の差異、ジェンダー等)を尊重する意識を高め、自立性をはぐくむ教育を推進し、誰もが尊重され、自己実現できる学びの場のモデルを提供する。
- グローバルな視野をもち持続可能な社会を実現する人材の育成 海外との交流プログラムや留学生との交流を通じて、グローバルな視野を持続的に育み、コミュニケーション能力を高めるとともに、海外フィールドワークを取り入れた先進的なグローバル教育モデルを提供する。
- パートナーシップによる未来の共創 大学と附属学校群とのシームレスな連携を基盤として、保護者や卒業生、他の学校、教育委員会、民間企業等とのパートナーシップを推進し、未来を共に作り出す。
- ウェルビーイングの向上と安全・安心・快適な環境の創出 学校が教職員のウェルビーイングを高める場となり、組織として学校の心理的安全性が保たれ、働きやすく安心できる環境を創出することによって、幼児児童生徒のウェルビーイングを高める。
概要
筑波大学附属学校には、小学校1 校(附属小学校)、中学校2 校(附属中学校、附属駒場中学校)、高等学校3 校(附属高等学校、附属駒場高等学校、附属坂戸高等学校)、特別支援学校5 校(附属視覚特別支援学校、附属聴覚特別支援学校、附属大塚特別支援学校、附属桐が丘特別支援学校、附属久里 浜特別支援学校)、計11 校が設置されている。この附属学校群では、平成20(2008)年に附属学校教育審議会において、先導的教育拠点、教師教育拠点、国際教育拠点の3つの拠点構想(以下「3拠点構想」という。)を将来構想の基本方針として定め、全ての附属学校に共通する重点課題として位置づけ、その教育の充実に努め、成果を上げてきた。
一方で、3拠点構想の策定から約15年が経過し、時代の流れとともに学校を取り巻く状況も大きく変化している。こうした変化に対応し、附属学校群のさらなる発展を図るため、3拠点構想の精神を受け継ぎながら、約30年後を見据えた附属学校群の取組の方向性を示すため、新たな筑波大学附属学校群ミッションを策定した¹ 。
同ミッションは、検討を進めている筑波大学附属学校群の将来構想であるグランドデザイン全体の方向性を示すものでもある。同グランドデザインは引き続き検討が進められていくものであることから、その検討過程で明らかになった課題のミッションへの反映をも視野に入れ、例えば、グランドデザインの作成完了予定としている令和15(2033)年度までの状況を踏まえ² 、附属学校群ミッションの見直しを行うことも考えられる。
また、各学校は日常の教育活動においても、附属学校群ミッションが示す方向性を意識した活動につながるよう、学校教育目標やスクールミッション・ポリシー等を点検し、必要に応じて見直すことが求められる。さらに、附属学校教育局は、附属学校群ミッションを踏まえた既存の施策の点検と必要な見直し、必要に応じた新たな施策の実施に取り組む。
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- ¹令和6年(2024年)度から約30年後の令和36年(2054年)度は、附属学校群が現在の11校(附属久里浜特別支援学校の設置)となり、附属学校教育局が設置された平成16年(2004年)度から見て、50年後となる。
- ²令和15年(2033年)度は、令和6年(2024年)度から見れば約10年であり、国立大学法人の第5期中期目標・中期計画の最終年度にあたる。
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※3つの拠点構想についてはこちらをご覧ください