3つの拠点構想

 附属学校教育局は、11の附属学校群(普通附属6校、特別支援5校)全体の協力体制のもと、社会の要請に基づく国際的視野をもった人材の育成を目指し、基礎学力の修得や、生涯学習の基礎モデルとなる先導的教育を推進するため、先導的教育拠点教師教育拠点国際教育拠点という3つの拠点構想を掲げ、大学と連携して日本及び世界の初等中等教育及び特別支援教育をリードする。
 
 第4期中期目標期間(2022~2027年度)では、新たに「大学と連携し、全国あるいは地域における初等中等・特別支援教育ならびにグローバル人材育成教育を先導するとともに、インクルーシブ教育支援システムを構築し、その成果を展開することで国立大学附属学校の実験教育機能を高度化する」との目標を掲げ、事業等に取り組んでいる。
 

先導的教育拠点

 筑波大学は、小学校、中学校、高等学校及び全ての障害種別に応じた特別支援学校を附属学校として有する世界でも類を見ない大学である。またそれぞれの附属学校は、我が国を代表する実験学校として長い歴史的経緯をたどって成立しており、我が国の教育をリードするための研究と実践を内外に積極的に発信する。  
 

2023年度の主な取り組み

  • 大学・附属学校連携委員会、プロジェクト研究
  • 支援教育推進委員会(支援ニーズのある子どもへの支援方策や体制整備の研究)
  • 普通附属と特別支援との連携推進委員会
  • 「科学の芽」賞実行委員会
  • スーパーサイエンスハイスクール

教師教育拠点

 本学のルーツは我が国最初の師範学校であり、爾来日本の教育をリードしてきた。また附属学校は、大学の研究に協力及び教育実習・介護等体験実習についても重要な役割を果たしてきた。さらに各附属校は、それぞれの校種の特徴を活かして、現職教員に開かれた授業参観や研修会の開催、短期及び長期研修の受け入れ等を担っている。  
 

2023年度の主な取り組み

  • 附属学校教育局研修委員会
  • 教育実習・介護等体験・教職実践演習
  • 現職教員研修
  • 特別支援教育連携推進グループ
  • 免許法認定公開講座
  • 公開講座(現職教育講座等)
  • 特別支援教育関連教材・指導法データベース
  • 教育史資料委員会
  • 教職員交流を通じた国際比較研究事業
 

国際教育拠点

 本学の附属学校は、2つの共通コンセプトのもとに、児童生徒及び教師の国際交流活動を推進する。①幼児・児童・生徒が、個々の発達に応じて、自国や他国の文化を理解し、大切にする態度を養うとともに、積極的に外国の人とコミュニケーションをとる態度を養う、②教師が、自国の文化とともに他国の文化を尊重しながら、学校全体の国際化を図り、附属として日本や世界のためにできることを考える。  
 

2023年度の主な取り組み