筑波大学附属聴覚特別支援学校
創立150周年記念事業
筑波大学附属聴覚特別支援学校は、2025年5月22日に創立150年を迎えます。
150年の歩みから、主な出来事をピックアップして紹介します。
「ベルとヘレン・ケラーの講演」
世界初の実用的電話を発明したアレクサンダー・グラハム・ベルは、聾学校で発音法を教えました(坂井,2022)。1898年(明治31年)の来日を機に、本校(当時、東京盲啞学校)主催の講演会を開きました(11月12日)。このとき、通訳を務めたのは、東京盲啞学校の前の校長で、アメリカ留学中にベルから「視話(しわ)法」を学んだ伊澤修二でした。
ベルは、サリヴァンをヘレン・ケラーに推薦したことでも知られています(坂井,2022)。1937年(昭和12年)4月15日にヘレン・ケラーが来日した際には、本校(当時、東京聾啞学校)で歓迎会を開きました(4月29日)。講演後、学校からは、生徒作品、桐箱入りの飾棚1個を記念品として贈呈しました。
- ヘレン・ケラーに贈った生徒の作品
文献
坂井美惠子(2022)ろう教育人物伝㉕アレクサンダー・グラハム・ベル.聴覚障害,790,64-65.
東京教育大学附属聾学校(1974)東京教育大学附属聾学校の教育-その百年の歴史-.