教育長あいさつ


 筑波大学附属学校教育局は、初等中等教育に関する教育実践研究をさらに進めるとともに、附属学校群の運営に関する統括及び調整を行う組織として、平成16 年の国立大学法人化の際に、学校教育部から再編されました。筑波大学には、小学校1 校(附属小学校)、中学校2 校(附属中学校、附属駒場中学校)、高等学校3 校(附属高等学校、附属駒場高等学校、附属坂戸高等学校)、特別支援学校5 校(附属視覚特別支援学校、附属聴覚特別支援学校、附属大塚特別支援学校、附属桐が丘特別支援学校、附属久里 浜特別支援学校)、計11 校が、多様かつ魅力的な附属学校群を形成しています。

 附属学校教育局は、自治体等における教育委員会のような役割をもちながら、大学と連携して進める研究と実験教育を進化させる機能を特徴とします。この概要では、こうした附属学校教育局と附属学校群及び関連する組織についてご紹介しています。

 国立大学法人の附属学校には、「先導的・実験的な教育取組による国の教育政策への寄与」や「地域教育界との連携の下、地域のモデル校として地域における教育活動推進への寄与」が求められ(「国立大学附属学校の新たな活用方策などに関する検討とりまとめ」)、国や地域の教育に資する総合的な教育実践研究が要請されています。また第4 期教育振興基本計画では、「2040 年以降の社会を見据えた持続可能な社会の創り手の育成」、「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」が掲げられています。

 附属学校教育局及び附属学校群は、これからもその基本理念をふまえ、各校の伝統と特色を生かしつつ、筑波大学ならではの特性を如何なく発揮し、時代の要請に応じた先導的かつ実験的な教育実践研究を通じて社会に貢献して参ります。

2024年 筑波大学附属学校教育局教育長 呑海 沙織